講義資料手話講座テキスト令和元年6月 (004)

聴覚障がいの基礎知識

1. 聴覚障がい者の実態

聴覚障がいで身体障害者手帳の交付を受けている方

・大分県内   約 6,400人

(内:大分県聴覚障害者協会会員380名 約6%)

・全  国   約343,000人

① 聴覚障がいの多様性

難聴者(軽度難聴・中度難聴・重度難聴)・中途失聴者・ろう者・ろうあ者・聴力障がい者・耳の遠い人・耳の不自由な人等様々な言い方がありますが、その区分は必ずしも明確ではありません。

1) 所属集団による区分(ろうあ協会、難聴者協会等)

2) 卒業した学校による区分(ろう学校、普通学校等)

3) 手話使用の有無(ろう者、難聴者)

② 聴覚障がい者を支援する際の留意点

・聞こえの程度 - 聴力レベルの程度

③ 聴覚障がい者とコミュニケーション

筆談

・単語、時間、場所などはっきり伝えるのに効果的

・時間がかかる。細かいニュアンスが伝わらない面がある

空書

・空間に文字を書く(ひらがな、カタカナ、画数の少ない漢字)

・大きすぎ×、小さすぎ×、速過ぎる×

・1文字ずつ区切って書く

口話

・ 同じ口の形、似た口の形はたくさんある。(たまご・たばこ・なまこ)

・ 相手の口元を凝視しなければならない →100%分かるわけではない

身振り

・実際の動作で表す

・物の形で表す

指文字

・日本語の「あ」~「ん」 1文字ずつ手の形で表す

手話

・障害者基本法の改正   

第一章総則 第三条(地域社会における共生等)

三 全て障害者は、可能な限り、言語(手話を含む。)その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されるとともに、情報の取得又は利用のための手段についての選択の機会の拡大が図られること。

④ 聴覚障がい者の体験談

家庭生活

◆家族の団らん…家族のコミュニケーション方法の違い
◆テレビ…音声は聞こえない
◆育児面…子供にことばを教えること、子供とのコミュニケーション
◆電話や来客への対応

社会生活

◆PTAや町内会に参加
◆病院で…医師に病状を伝える、医師の説明を理解する

職場生活

◆朝礼や会議で…集団の討論に参加できにくく、決定に至るプロ
セスが全くわからないことが多くある
◆職場の仲間とのコミュニケーション
◆職場の同僚との仲間意識や会社への帰属意識が希薄になりがち

ワンポイント学習

Q手話を学習する時のポイントを教えてください 

手話は一つの「言語」であり、新たな言語を習得していくという考え方を持つことが習得する際の重要なポイントになります。

つまり、日本語を基にして覚えていくのでなく、手話には手話の文法や規則があることを認識して、「音声」でなく「視覚」言語として覚えましょう。

ただ、手話には「書きことば」がないので、自宅に帰って復習しようとしても手の形や動かし方をなかなか思い出せないことがあり、大変だと思いますが、同じ手話を繰り返し使って、自分の「手」に覚えてもらいましょう。

エッセー 「ラーメン定食二つ」

「ラーメン定食二つ注文して下さい」通訳を終えて、県庁に帰ってくると、ろう者からのファックス用紙が私の机の上に置かれていた。ファックスを設置しているろうあ者が多かったため、それまで電話の中継的な役割もしていた。

しかし、ラーメンの注文を受けたのは初めてで、職場の電話は使わずに外の公衆電話からお店に注文した。「仕事を休ませて下さい」という内容なら、平気で職場内から電話するのに、ラーメンの出前はなぜ職場から電話できなかったのだろうか?

聞こえないということから生じる不便な問題の解決の援助をしていく役割を担う通訳者として、大きな声で堂々とラーメンを注文できなかった自分を恥ずかしく思う。プライベート過ぎるという事が頭の隅にあったためであろう。しかし、現実の生活場面では、そんなささいな事の不便の積み重ねが生活全体を不便なものにしていくのである。

2.情報保障面からの支援

情報保障とは・・・身体的なハンディキャップにより情報を収集することが困難な人に、代替手段を用いて情報を提供すること。

聴覚障がい者は、音声によって提供される情報や会話から得られる情報から疎外されている。そのため、一般的に「情報保障」といえば、聴覚障がい者に対するコミュニケーション支援を指して用いられる。

手話通訳・要約筆記とは・・・

事業・制度

① 手話奉仕員養成事業
② 意志疎通支援事業(手話通訳者要約筆記者派遣事業)
③ 手話通訳者の設置  (市役所・ハローワーク)
④ 要約筆記者養成事業
⑤ 盲ろう者向け通訳・介助員養成事業(大分県・大分市)
⑥ 盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業(大分市)
⑦ 専門性の高い意思疎通支援者派遣事業(大分県)

3.相談支援事業面からの支援

① 聴覚障害者相談員の設置(大分市のみ)
ピア・カウンセリングの必要性
② 高齢重度聴覚障害者生活支援・訪問事業(大分市)

4.さまざまな社会資源と聴覚障がい者

【 問題点 】

①各種の福祉サービスを聴覚障がい者は健聴者と同様に受けているか

②各種の専門機関は聴覚障がい者に専門的支援を行なえているか

③聞こえる家族と同居している重度聴覚障がい者へのサポート

【 課題 】

各種の公的機関な相談機関において重度聴覚障がい者の相談件数は少数であり、ほとんど活用されていない状況にあります。それは次の理由によると考えられます。

A.公的な相談機関が聴覚障がい者に対しては相談機能を発揮できていない

①聴覚障がい者は電話で相談できない。ファックスでの相談もスムーズにいかない(ファックス番号が表示されていない、文章がにがて)

②相談の前提となるコミュニケーションが成立しにくい。

③相談機関側の聴覚障がい者支援の専門的技術が十分でない。

B.聴覚障がい者の情報獲得手段が限られている

聞こえる人たちと聴覚障がい者の主な情報獲得の方法や相談の傾向は下記の

ような違いがみられます。

健聴者→各種相談機関・当該機関・テレビ・ラジオ・新聞・家族・友人や知人・隣人

聴障者→友人・県聴覚障害者センター・市役所手話通訳兼相談員・手話通訳者・手話サークル

※ただし、消極的な聴覚障がい者は、情報獲得がかなり困難になります。

更に先天性の聴覚障がい者で文章理解が十分でない人たちが多くいることが情報獲得の際の大きな問題と言える。

C.県内の主な相談機関

聴覚障がい者は年間どの程度活用しているか。

手話通訳派遣実績からみると、少数にとどまっている。

相    談    機    関

人権相談機関

大分県教育センター(教育相談)

大分県弁護士会

大分県身体障害者福祉センター

  (結婚相談・障害者110番)

大分簡易裁判所

大分県シルバー110番

大分家庭裁判所

いのちの電話

大分税務署

市町村福祉主管課

大分労働基準監督署

地域包括支援センター

大分県警察本部ヤングテレホン

地域権利擁護事業関係

子ども・家庭110番

民生委員・児童委員

大分県精神保健福祉センター

大分県消費生活・男女共同参画プラザ

心とからだの相談支援センター

※電話帳にFAX番号が載っていない機関もある。

D.聞こえる家族と一緒=情報が保障されているわけではない

・昼間は一人なのにサービスが受けられない。

・コミュニケーション不全による、孤独感(話相手がいない)

・デイサービスに行っても、ひとりぼっち(手話で会話できる人がいない)

E.重度聴覚障がい者の文章理解について

重度聴覚障がい者で手話によるコミュニケーション中心の方は、日本語によるコミュニケーションが不得手な方も多い。そのため、市報等文章での啓発内容は理解し難い場合がある。(単語の拾い読みで文章として内容を理解していない)

5.聴覚障がい者が地域で暮らしていくために

重度の聴覚障がい者が地域住民の一人として生活していくためにはコミュニケーションの確保が前提となるし、公的機関においても聴覚障がい者への相談支援体制が不十分な状態が続いているのが現状です。

今後においても既存の体制では重度の聴覚障がい者への支援は困難かつ地域で孤立してしまい、様々な情報からも閉ざされてしまうことになります。

各地で起きる自然災害や地震などの時に、状況がわからず不安だったと言うろうあ者の意見があります。

これらの重度聴覚障がい者が地域住民の一人として地域で生きがいを持って安心して暮らしていくためには、下記のような取り組みが必要と考えます。

1.重度聴覚障がい者の生活支援については各種の相談機関は十分に機能していない現状。(障害を理由とする差別解消の推進に関する法律案“障害者差別解消法”平成28年4月1日施行では、「差別的取扱いの禁止」「合理的配慮の不提供の禁止」は国・地方公共団体等には法的義務)

     ↓

現在、相談の前提となるコミュニケーションがスムーズに保障されていない

A)行政機関の職員が障がいにより生じる問題を理解する学習体制をつくる。

例)窓口職員が手話や聴覚障がい者問題の学習をする機会を設ける。

B)聴覚障がい者に対する手話通訳、要約筆記派遣制度を相談機関が活用する。

2.大分県聴覚障害者センターで聴覚障がい者の相談支援活動を行なっています。相談来所者は大分市中心になりがちなので、県内全域で聴覚障がい者の生活支援について取り組んでいける体制について検討してほしい。

       ↓

A)全ての市役所に専任手話通訳者を設置して相談体制を整えていく。

18市町村の中で手話通訳者の設置は15市町。

通訳者の身分は非常勤嘱託等で、週1回勤務のところもあり、相談体制が不十分である。

未設置の市町村に手話通訳者を設置すると共に、既存の相談体制を充実することが重要と思う。

B)意識の改革を。

従来まで聴覚障がい者については、手話通訳者の設置や派遣事業を実施すれば、それで問題解決したと捉えがちでした。

しかし、現実は手話通訳を通じて様々な問題が浮かび上がってきており、これらの問題についての対応策について関係機関がネットワークをつくり協議・検討していくことが今後の聴覚障がい者福祉推進に欠かせないものとなります。(特に高齢の聴覚障がい者)

参考資料

平成31年度(令和元年度) 大分県内の市町村意志疎通支援事業実施状況

市町村名

手話奉仕員養成事業

(入門○・基礎◎)

手話通訳者

派遣事業

要約筆記者

派遣事業

手話通訳者設置事業

1

大分市

鶴崎市民行政センター

明野支所

稙田市民行政センター

○◎

月17日

月曜・金曜

月曜・水曜

火曜・金曜 

2

別府市

○◎

月~金(月16日)

3

中津市

○◎

月~金(月17日)

4

日田市

○◎

月~金(月17日)

 交代勤務

5

佐伯市

○◎

月~金(月17日)

2名体制

6

臼杵市

○◎

臼杵 月・火・木

野津 水

7

津久見市

○◎実践

月曜

8

竹田市

水曜

9

豊後高田市

上級

火曜

10

杵築市

――

月~金

11

宇佐市

○◎

月・火・木・金
交替勤務

12

豊後大野市

○◎上級

月~金(月18日)

13

由布市

 ○

木曜

14

国東市

 ○

国東 第2・4木曜

安岐 第2・4火曜

15

姫島村

――

16

日出町

 ◎

火曜

17

九重町

     ○

18

玖珠町

 ◎

障害者総合支援法の施行・・・手話奉仕員の養成は、市町村の必須事業

ワンポイント学習

Q 聴覚障がい者は唇の動きで話の内容を理解できるのでしょうか?また、相手が読話(どくわ)しやすいためにはどうすればいいの?

A 話し手の唇の動きを主な手がかりにして話を理解

する方法を読話といいますが、唇の動きで話の内容 

を読み取るのは大変に困難なことだといえます。日本  

語を十分に習得している聴覚障がい者で残存聴力が

あり、音声も聞くことができる難聴者に効果がある

コミュニケーションの一つといえるでしょう。

次に、唇の動きは個人差がありますので、慣れる必

要がありますし、読話によるコミュニケーションを行

う場合は、主に下記の点に注意して下さい。

①お互いに1.5mぐらいの距離を保つこと。(近過ぎても、遠過ぎても読話は困難になります)

②照明は、聴覚障がい者の後ろから話し手の顔を照らすようにするか、全体を明るくする。

③はっきりと自然に話すのが最も良い。ゆっくりしすぎたり、強調しすぎると読話は、かえって困難になります。

読話は、神経を遣い大変な疲労を伴うものであり、“視線張り付けの刑”と言う

人もいるぐらいですから、休憩したり、相手が疲れていないかに注意しながら、

中心となる単語を書いたり、簡単な表現に置き換えたりすることも必要ですね。

エッセー 「音なしテレビ、なぜ面白い」

聞こえない人と一緒にテレビを見ていて、「話の内容が分からないから面白くないやろ?」と尋ねると「生まれたときから、テレビは音のない状態で見ているので何とも思わない」という答えがかえってきた。
私は、なぜか分からないがくやしくて、テレビの横で通訳した。ドラマが終わった後に「面白かった」との感想がかえってきた。
生まれたときから聞こえない生活をしており、そのことを不便だと感じていないろう者もいる。しかし、通訳者を活用することにより、不便さを自覚してくる場合もある。
聞こえないことの不便さを自覚させることのできる通訳活動をしたいものだ。

聴覚障がい者の社会生活

聴覚障がい者が日常生活でどんなことに不便を感じていて、どのように変わってほしいのかについて県下の聴覚障がい者と手話通訳者が約700カ所に出向いて調査した結果です。

※ 別紙   ~「聴覚障害者啓発パンフ」~ を参考にしてください

参考  大分県聴覚障害者協会ホームページをご覧ください

ワンポイント学習

 Q 筆談の留意点

A 私たちが何気なく使っている音声の「ことば」は最初は耳から覚えていきます。

その耳からことばが入らない場合はどうでしょうか?

聞こえる私たちが何の努力もしないで覚えていく「ことば」を自分の耳で聞いたこともない聴覚障がい者が覚えていくのは大変な努力が必要になります。

まず、相手のことばの習得状況に応じて筆談するような配慮が必要になります。音声言語を十分に習得した聴覚障がい者であれば、普通どおりの筆談で結構です。                             もし、相手が十分にことばを習得していない場合には、一般的に下記の点に注意して筆談して下さい。

①形容詞や接続詞の多い文章はさけて、短く区切る

②例え話や比喩、会話体の文章はさける

③漢字は適当に使用して、ひらがなだけの文章はさける

 欠点  ①労力と時間を要すること
②全体の雰囲気とか言葉の調子で伝えられる
細かいニュアンスが伝わりにくい
③必要最小限のことしか表現されず、書く人の意図によって不必要と思われることが省略される。  

手話の基礎1

人とのコミュニケーションは「音声によることば」だけではありません。 聞こえる人たちも日常生活の中で多くの身振り表情指差しなどを使っています。この基礎①では、音声言語を使わないでお互いに伝え合ってみましょう。

1.日常の動きを身振りで表現してみましょう

スモールステップ① 講師の身振りを見てみましょう

スモールステップ② お互いに身振りで伝えてみましょう
A) 好きな果物
B) 好きなスポーツ
C) その他

2.下記の物の形、動きの特徴をとらえて表現してみましょう

3.物の形、動きの特徴をとらえて表現してみましょう

1) 家(大きな家  小さな家)

2) 山(丸い山  けわしい山)

3) 新聞を読む(新聞を読んでください)

4) 辞書をひく(辞書で単語を調べてみてください)

5) 自転車  オートバイ  自動車  トラック

4.身振りで伝えてみましょう

1) 何時に寝ますか?

2) お風呂は6時からOKです。

3) 食事は7時からです。

4) ありがとうございます。さようなら。

5) ここでタバコはダメです。

5.講師の身振りや動作を見て、何を話しているか考えましょう

6.数字を覚えましょう

ワンポイント学習

Q 最近、一緒に暮らしている祖父の耳が遠くなってきたようです。
どのようにコミュニケーションすればいいのでしょうか。

A 老人性難聴は高齢になって、耳の細胞の減少・老化により起きるもので、年を

とれば誰にでも起こりうる難聴です。かつて聞こえていたため、「聞こえなくな

った」ことが受け入れられず、閉じこもりがちになることもあります。家族や周

囲の方々の理解と暖かい応援が大切です。

〔難聴者と会話するときの留意点〕

■ 聞こえないことを隠したいために、聞こえるふりをしたり、人と話し合うことを避けたりする人もいます。

■ 「話せる」=「聞こえる」と思われて、誤解が生じることがあります。

■ 話しかけるときは、まず視界に入り、合図をしてから、口の動きがわかるようにして話しかけて下さい。

■ 補聴器を付けていても、完全に聞こえるわけではありません。また、補聴器を付けている方に大声で話しかけると、音が割れたりして、かえって聞こえにくくなります。

■ 補聴器を使用している方と話す時は、できるだけ静かな場所で、1対1で話す方がわかりやすいです。

■ メモや筆記具を用意し、気軽に書いて伝えて下さい。

手話の基礎2

聞こえない人とのコミュニケーション方法には、手話・指文字・空書・筆談・身振り等があります。 今回は手話やその他いろいろな方法を使って自己紹介の方法を学習しましょう。

1.名前の表現を覚えましょう

☆スモールステップ① ものの形等から覚えましょう

山、木、橋、藤、松、島

☆スモールステップ② ものの動きから覚えましょう

村、東、西、本、鈴

☆スモールステップ③ 漢字の形から覚えましょう

田、中、小、川、北、井

☆スモールステップ④ 言葉の意味や音から覚えましょう

佐藤、原

2.覚えた単語で名前を表現してみましょう

1)山本、藤本、橋本、松谷、島谷

2)鈴木、西村、山中、東山、松井

3)小川、中川、北村、中原、小田

3.覚えた単語でお互いに対面して読み取ってみましょう

4.指文字を覚えよう(※今回は自分の名前だけ覚えよう

ワンポイント学習

Q 手話は万国共通と思っていたのですが、違うのでしょうか?

A 手話はろう者集団の中できわめて自然に作られてきたものです。

手話が作られてきた背景にはその国の生活習慣や文化等の影響があります。

従って、生活習慣や文化等が似ていれば、手話も似てきますが、世界共通ということはありません。

このように手話は世界共通ではありませんが、物の形を見て表現することになれているろう者同士であれば、お互いの国の手話は分からなくても通じやすいといえます。

また、他国のことばを知らない者同士が会った時に「手話言語」と「音声言語」とを比較した時には手話言語使用者の方が通じやすいといえます。

例えば、「木」を外国の人に音声言語で伝えるとき、「キ」の発音を何百回繰り返しても通じないでしょう。しかし、外国のろう者に日本の手話で「木」を表現した場合には、その形から想像することができ、物の形をまねた手話についてはより通じやすいといえます。

手話の基礎3-1

1.講師の手話表現を見ましょう

2.単語学習をしましょう

①私②あなた③男④女⑤父⑥母⑦両親⑧祖父⑨祖母⑩息子⑪娘⑫家族⑬名前⑭大人⑮子供⑯分かる⑰初めて⑱~か?⑲会話⑳会う㉑よろしくお願いします㉒多い㉓遊ぶ

3.文章練習をしましょう

()の中に2の単語を入れて文章を作りましょう。

1) 私の(     )の名前は和子です。※和子は空書してもよいです。

2) あなたの(     )の名前は何ですか?

3) (     )と(     )は会話が多いですか?

4) 私は(     )と(     )に会います。

5) あなたの(     )は手話が分かりますか?

4.会話練習をしましょう

加藤:佐藤さんの家族は何人?

佐藤:8人。多いでしょう。

加藤:兄弟は何人いるの?

佐藤:お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹と私の4人兄弟。

加藤:いいなあー。私は一人っ子だから、うらやましい。

佐藤:でも、ケンカばかりしてるよ。

加藤:へえ-・・でも楽しそう。

佐藤:今度私の家に遊びにおいでよ。

手話の基礎3-2

1.講師の手話表現を見ましょう

2.単語学習をしましょう

①夫②妻③赤ちゃん④恋人⑤友人⑥ろう者⑦聴覚障害者⑧難聴者⑨健聴者⑩兄⑪弟⑫兄弟⑬姉⑭妹⑮妹姉⑯人⑰人々⑱デート⑲聞こえる⑳聞こえない㉑自分㉒家

3.会話練習をしましょう

A:あの2人は恋人だって。

B:え?ほんと?すてきなカップルだね。

A:彼がろう者で、彼女が健聴者。友だちの紹介で知りあったらしいよ。

B:いいなぁ。私も誰か紹介してほしいわ。

4.ひとつの手話を基本にして、手話単語を増やしましょう

1)お金=(買う、売る、使う、がめつい、貯金)

2)男と女=(結婚、離婚、亭主関白、かかあ天下、デート)

3)男=(父、祖父、息子、競争、手伝う、人気がある)

4)立つ=(歩く、エレベーター、エスカレーター、走り高跳び、幅跳び)

5.読話(どくわ)体験をしましょう

対面して相手の口の動きを見て内容を理解してみよう

1)単語

2)短い文章

ワンポイント学習

Q 聴覚障がいの人たちは、みんな手話がわかるのですか?

A 聴覚障がい者と一口に言っても、生まれたときから聞こえない(先天性)、生まれた後に聞こえなくなった(後天性)、難聴者、中途失聴者等とその障害は様々であり、個人差もありますので、一概には言えません。

一般的にはろう学校出身者や聴覚障害者協会会員を中心として手話が使われていますが、最近は、普通学校を卒業した聴覚障がい者で手話を勉強している人も増えてきました。

ただ、「手話通訳者」を必要とするのは、聴覚障がい者だけでなく、家族、職場、病院、地域等聴覚障がい者を取り巻く聞こえる人たちも手話通訳者を必要としています。

総合学習

1.講師の手話表現を見ましょう

2.単語学習をしましょう

①昨日②今日③明日④あさって⑤昨年⑥今年⑦来年⑧先週⑨今⑩来週⑪過去⑫現在⑬未来⑭昭和⑮平成⑯朝⑰昼⑱夜⑲おととい⑳今後㉑以前㉒ここ㉓そこ㉔生まれる㉕場所㉖歳㉗年

3.下記の写真やイラストの単語を最低2つ以上使って文章を作り、手話表現してみましょう

手話表現例)私は明日の朝、自転車で友達の家に行きます。

※写真、自転車、カメラ、電話、ビール、コーヒー、山、海、本、車、船、レストラン

【文章を作って表現してみましょう】

1

2

3

ワンポイント学習

Q 聴覚障がい者にどんな配慮をしたら良いでしょうか。

A 交流の中で配慮する内容を徐々に身に付けてください。

一般的には下記の点に配慮してください。

■耳の不自由な人といってもさまざまです。全く聞こえない人、補聴器を使えば聞き取れる人、話ができる人、話ができにくい人等それぞれ違います。
■大声で呼び掛けても聞こえにくいです。そばに行って、肩をたたいたり、正面にまわって、目が合ってから話して下さい。
■話しかける時は、相手の前に立って、顔を見てはっきりした口形で話して下さい。
※ただし、あまりゆっくり区切りすぎるとかえって分かりにくいことがあります。
■聴覚障がい者は警笛等が聞こえにくいので、道路を歩くときは、聞こえる人が車道側を歩いてください。

ワンポイント学習

Q  聴覚障がい者とのコミュニケーション 

A 障害の程度や内容によっても異なるし、相手によってコミュニケーション方法を使い分けたりします。主なものとして下記の方法があります。

①手話・指文字= ろう者集団の中で発展してきたことばです

②読話=相手の口の形や動きから言葉を読み取る方法です

③筆談=文字で書いて話す方法です

④要約筆記=話されたことを文字にして伝える方法で、要約筆記では、OHCノートテイクを利用。ノートテイクはノートに書いて隣から見てもらいます。最近はパソコン要約筆記が徐々に依頼が増えてきています。

⑤空書=空間に指で文字を書く方法

⑥手書き文字=手のひらに指で文字を書く方法

県聴覚障害者協会が手話講師を派遣している教育機関

/ 

学校名

科・コース等

高校

楊志館高等学校

保育福祉コース・普通科医療事務コース

土曜講座

福徳学院高等学校

こども教育科

大分東明高等学校

商業介護福祉コース

別府溝部学園高等学校

普通科福祉コース

日本文理大学付属高等学校

普通科福祉コース

県立佐伯豊南高等学校

総合学科・福祉科

県立大分南高等学校

福祉科

専門学校

智泉福祉製菓専門学校

介護福祉士学科

大分リハビリテーション専門学校

言語聴覚士科

大分介護福祉士専門学校

介護福祉士学科

大分県歯科技術専門学校

歯科衛生科

大分医療事務専門学校

医療・介護事務学科

短大

別府溝部学園短期大学

ライフデザイン総合学科医療事務コース

介護福祉学科

大学

別府大学

全学部(選択希望)

平成31年度(令和元年度)手話サークル活動状況表

サークル名

活  動  日

活  動  場  所

時     間

住     所

大分市

第1~4 木曜日

大分県聴覚障害者センター 2階研修室

「はぐるま」夜の部

18:30~20:30

(大分市大津町1丁目9番5号)

大分市

第1~4 木曜日

大分県聴覚障害者センター 2階研修室

「はぐるま」昼の部

10:00~12:00

(大分市大津町1丁目9番5号)

別府市

毎週水曜日

野口ふれあい交流センター

「にじ」夜

19:00~21:00

(別府市野口元町12-43)

別府市

第1~4 火曜日

第1~3 別府市中央公民館(別府市上田の湯6-37)

「にじ」昼

13:00~15:00

第4 野口ふれあい交流センター(別府市野口元町12-43)

日出町

毎週金曜日

日出町保健福祉センター コミュニティールーム

「ひじ」

19:30~21:30

(日出町藤原2277-1)

杵築市

毎週木曜日

きつき生涯学習館

「きつき」

19:30~21:30

(杵築市杵築126-1)

宇佐市

第1~4 木曜日          

駅川公民館

「ふれあい」

19:00~21:00

(宇佐市法鏡寺224)

中津市

第1~4 水曜日

小楠コミュニティーセンター

「さつき」

19:00~21:00

(中津市大字一ツ松251)

中津市

第1~4 水曜日

如水コミュニティーセンター

「さつき」昼

10:00~12:00

(中津市合馬479-1)

臼杵市

第1~4 木曜日

臼杵市社会福祉センター

「せきぶつ」

19:30~21:00

(臼杵市大字臼杵字祇園)

臼杵市(野津)

第1~4 水曜日

野津町中央公民館

「吉四六」

19:00~22:00

(臼杵市野津町野津市)

津久見市

第1~4 木曜日

津久見市社会福祉協議会 市民ふれあい交流センター

「小鳩」

19:00~21:00

(津久見市中央町760-133)

佐伯市

第1~3 土曜日

佐伯市社会福祉センター

「城山」

14:00~16:00

(佐伯市女島7255番地13)

竹田市

第1・3 木曜日

竹田市 竹田分館

「たけた」

19:00~21:00

(竹田市大字竹田1918-2)

豊後大野市(三重)

第1~5 水曜日

豊後大野市中央公民館(豊後大野市役所2F)

「さくらんぼ」

19:00~21:00

(豊後大野市三重町大字市場1200番地)

日田市

第1~4 木曜日

日田市桂林公民館

「あさぎり」

19:00~21:00

(日田市上城内町2-11)

国東市

毎週月曜日

武蔵保健福祉センター