教育機関手話指導者派遣事業

大分県聴覚障害者協会では、各市町村で行われている「手話講習会」とは別に「教育機関手話指導者派遣事業」を実施しています。

昭和63年から高校に福祉科が新設され、授業の中に手話が取り入れられたのをきっかけに、その後県内の教育機関へ手話授業を取り入れるように毎年働きかけてきました。

現在は下記の14の高校、専門学校、短大、大学と「教育機関手話指導者派遣委託事業」の契約を交わし、40クラスに指導者を県聴覚障害者協会から派遣しています。

教育機関における手話授業は、福祉教育の視点から重要であり、若者たちへ手話や聴覚障害者問題を啓発するよい機会になっており、毎年1,000人以上の学生が厚生労働省の入門カリキュラムに合わせて手話を学んでいます。

大分県では、「全国高校生による手話スピーチコンテスト」に参加しており、今まで数多くの生徒が入賞してきました。大学生の部(現在は廃止)で優勝1回、入賞は複数回しました。高校生の部では優勝を3回、また多数の生徒が入賞してきました。

全国高校生手話によるスピーチコンテスト大分県参加者状況

高校、専門学校、短大、大学等の教育機関で手話授業の導入をご検討の際は、ご連絡ください。

関連資料は下記を掲載しております。

教育機関手話指導者派遣事業委託契約書(PDF)

教育機関手話指導者派遣事業実施要綱(PDF)

多くの教育機関からの依頼をお待ちしています。質問等がありましたら、一度ご連絡ください。

県聴覚障害者協会が派遣している教育機関

 学校名科・コース等
高校楊志館高等学校福祉科 ワーカーコース・保育福祉コース(平成29年度より)
普通科医療事務コース・土曜講座
福徳学院高等学校こども教育科
大分東明高等学校商業介護福祉コース
別府溝部学園高等学校普通科福祉クラス
日本文理大学付属高等学校普通科福祉コース
県立佐伯豊南高等学校総合学科・福祉科
県立大分南高等学校福祉科



智泉総合福祉専門学校介護福祉士学科
大分リハビリテーション専門学校言語聴覚士科
大分介護福祉士専門学校介護福祉士学科
大分歯科技術専門学校歯科衛生科
大分医療事務専門学校医療・介護事務学科

別府溝部学園短期大学ライフデザイン総合学科医療事務コース
介護福祉学科

別府大学全学部(選択希望)

大分県内の教育機関の「手話授業」の歩み

下記は社会福祉法人大分県聴覚障害者協会と「教育機関手話指導者派遣事業」の委託契約を締結している学校です。

開始年月学校名科・コース等
昭和63年4月楊志館高等学校福祉科・土曜クラブ
平成元年度智泉総合福祉専門学校介護福祉・社会福祉
平成8年4月大分大学教育福祉科学部
平成8年4月福徳学院高等学校保育福祉科・保育コース 
福祉医療・介護コース
平成8年10月別府溝部学園短期大学食物学科・介護コース
平成10年4月大分東明高等学校商業介護福祉コース
平成10年4月大分高等学校普通科
平成10年4月県立野津高等学校福祉コース
平成11年4月別府溝部学園高校普通科福祉コース
平成11年8月大分歯科技術専門学校歯科衛生科
平成12年4月大分介護福祉士専門学校介護福祉科
平成12年4月藤華医療介護専門学校※平成13年まで
平成13年4月日本文理大学付属高校福祉コース
平成13年4月県立佐伯豊南高等学校選択クラブ
平成13年4月大分リハビリテーション専門学校聴覚言語士科
平成14年4月大分医療事務専門学校医療・介護事務学科
平成15年4月日本文理大学経営福祉コース
平成16年10月別府大学短期大学部地域総合学科
※上記以外に警察学校への手話指導者派遣も行っています

高校生(大学生)の手話によるスピーチコンテスト 大分県参加者受賞状況

昭和59年から開始された上記大会(全日本ろうあ連盟、朝日新聞、朝日新聞厚生文化事業団主催)に大分県内の高校生や大学生が多く参加してきており、優秀な成績を残しています。これは、県聴覚障害者協会が早い時期から教育機関に手話の授業の開催を呼びかけてきた効果の一つだと思われます。
現在は高校生の部のみになっています。

受賞年度生徒・学生在学校名受    賞
昭和61年度大分医科大学生(現大分大学医学部)2位入賞
平成元年度大分桜ヶ丘高校(現 楊志館高校)生3位入賞
平成3年度大分医科大学生(現大分大学医学部)3位入賞
平成5年度大分医科大学生(現大分大学医学部)3位入賞
平成6年度大分医科大学生(現大分大学医学部)1位入賞
平成9年度楊志館高校生奨励賞
平成10年度楊志館高校生奨励賞
平成13年度楊志館高校生1位入賞
平成14年度楊志館高校生1位入賞
平成15年度大分東明高校生1位入賞
楊志館高校生2位入賞
平成16年度楊志館高校生2位入賞