手話通訳指針③緊急事態に応じた手話通訳派遣の在り方

緊急事態に応じた手話通訳派遣の在り方

1月頃から新型コロナ感染が勃発し、巨大な勢いで世界中に感染が広がってしまった。
国内においては感染者1,128人 死亡者42人 国外感染者33万人 死亡14,000人

大分県は今日の時点で22人に拡大した。

 感染元の病院から新内感染が起き、医療センター 県立病院 岡病院と広がってきた。
このような通訳派遣制度の根幹をなす通訳者が感染の危険にさらされ、自らの命や家族への感染の危機を冒してまでも通訳派遣に行く必要はないと考えます。

 ろう者の命と安全を守る通訳者の使命は、「自らの危険を顧みずに行動することではなく、医療現場で、行政の保護が保障されなければコロナ感染の危険にさらされる場に派遣すべきではないと考える。

仮に一人の通訳者が感染し、万が一死亡に至った場合に、行政は責任をもってはくれない。

ただ、ここで言いたいのは責任論ではなく「通訳論」である。
手話通訳者はろう者の生命と財産、生活権を守るために活動を主たる目的とするが、再三繰り返すが、通訳者自身の感染予防が確実に保障される場合にのみ派遣すべきであり、その保障が担保されない派遣現場に通訳者を派遣することの無責任さと派遣すべき論理と派遣を避けて、あらゆる方法で情報保障をすることだと考える。

通訳者の危険への回避

①直接対象者接触しないように配慮された場面…スカイプや携帯電話のチャット等

②高齢者等への通訳派遣…病院に事前に電話して、本人のコミュニケーション能力と筆談のポイント…依頼ろう者の筆談力の把握とポイント指導

※派遣元のろう者の総合的能力の把握ができているかの力が詰めされます

③ろう者と医療関係者への現状理解の促進…感染の心配のある場所には登録通訳者は派
遣できないこと

【その他の派遣】自分を予防すると同時に相手を予防している考え

教育機関 ……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

自動車学校 ……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

運転免許センター……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

介護認定調査 ……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

生活支援訪問……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

訪問時間を短く

在宅ろう者宅への……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液、訪問・相談

訪問時間を短く

企業研修会……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

会議……マスク着用、一定の距離を保持、換気を随時、消毒液

◎緊急度、派遣の必要度、本人の禁能力、家族構成…支援車有無

総合的に判断して派遣を決めてください

当面は大分市に限定している

施設長  奈須